ストレスを増大させるフィジカル(身体的)要因
いよいよ最終回、最後のフィジカル要因は「体の至る所に生じる”拘束”」です。
人によって異なる”拘束”
私たちは皆、自分は普通だと思っています。
しかし、思いもよらないところにフィジカル面で”拘束”が発生していることがあります。
人と同じように仕事していても、この拘束のせいで症状が出やすい(戻りやすい)ことがあります。
拘束は千差万別なので、リフレパシー整体は、初診時に多くの時間を割いて、カウンセリングさせていただいているわけです。
今回は、ごく一例ですが紹介させていただきます。
前腕の疲れ
前腕(肘より先の部分)の疲れが、肩こり、ひいては疲労感を長引かせることがあります。
筋肉には筋紡錘という、脳に直結するセンサーがあります。
筋紡錘のおかげで、目をつぶっていても、手足(の筋肉)が伸びているか縮んでいるか、分かるわけです。
運転、タイピング、スマホ使用などは前腕をかなり使います。
すると疲労した前腕の筋紡錘から、シグナルが絶えず脳に送られます。
そのシグナルのせいで、睡眠中も脳は休まらず、疲労感が残ります。
脳の呼吸不良
23枚の骨が組み合わさった頭蓋骨は、自律的に膨張と収縮(呼吸)を繰り返しています。
これが、脳脊髄液の循環を助け、脳の健全な機能が果たされます。
この自律的な動きは、出生時に難産であったとか、帝王切開で生まれたとか、一瞬息が止まるほど強い肉体的衝撃を受けたなどの理由により、止まってしまうことがあります。
すると、人により違いがありますが、身体のどこかに不調が生まれます。
内臓のむくみ
”むくみ”というと、手足や顔が思い浮かびますが、実は内臓が一番むくみやすい部分です。
内臓がむくむと、余分な水分が臓器の周りに付き、各臓器の機能低下と血流リンパ流の停滞を招きます。
一例として、胃や小腸などの消化器が弱ると消化吸収が悪くなります。
肝臓の機能が弱ると、脂肪の消化、解毒が十分に機能しなくなります。
腎臓が弱れば、老廃物の排泄ができなくなり、老廃物(毒素を含む)が身体中をなんども巡ります。
副腎が弱れば、副腎疲労を起こしやすくなります。
つまり、栄養素が不足し身体の回復力が低下するということです。疲れがたまり抜けない、コリが取れない、大きな要因となります。
また、リンパ流の停滞はガン化のタネとなります。
血流が悪い
言うまでもなく、血液は命そのものです。
身体の隅々に栄養を運び、老廃物を回収します。
血液循環が悪くなれば、タンパク質などの必要な栄養素が末端まで行き届かなくなり、自然治癒力、疲労回復が遅れるわけです。
”被災地のガレキ”のような老廃物も、この回復過程を遅らせてしまいます。
身体にはいくつかの血流不全を起こしやすい場所があります。
その一つは内臓です。内臓のむくみが血流の低下を招くことをお伝えしました。
さらに、重力の影響で、血液は下へ下へと流れるので、下半身も血流が滞りやすくなります。
これを心臓の拍動と筋肉の収縮によって上半身に戻すのです。
特にふくらはぎの筋肉は第二の心臓と呼ばれています。
ふくらはぎ等の筋肉がポンプの役割を果たすことで、血液は上半身へと循環し、心臓の負担は軽減されます。
過去のスポーツ・重労働によりふくらはぎにトリガーポイントができ、このポンプ機能が十分に働かないことがあります。
疲労・ストレスの改善に、血流改善は不可欠です。
ストレスを招く拘束を除去する
身体の様々な場所に拘束ができること、その拘束がストレス・疲れの長期化を招くことがお分りいただけたと思います。
過去のスポーツや仕事、事故や病気など、思わぬ原因で拘束が生じていることがあります。
リフレパシー整体では、初回のカウンセリングにて十分確認した上で、適切な施術をご提案させていただいています。
一例ですが、
前腕の疲れには、腕をくまなく緩めることで、
内臓のむくみには、按腹で、
脳の呼吸の回復には、クラニアル・マニピュレーションで、
血流改善には、按腹と、ふくらはぎのTPケアで、
幅広く対応することができます。
按腹とクラニアルはそれぞれ、ブログで紹介していますので、そちらを参考にしてください。
今回は、腕とふくらはぎのケアについてご紹介します。
前腕のケア
前腕からの疲労シグナルが、脳に絶えず送られるために、疲労感が抜けない現象がありました。
人間の手は時にしなやかで、時に力強いものです。
手の素晴らしさは、筋肉を前腕に置き、腱で引っ張って手指を動かすシステムにあります。
それゆえ、前腕が疲れやすい。
前腕からの疲労シグナルを止めるには、この部分をよく揉みほぐしてやることが必要です。
最も疲れやすい筋肉は、尺側手根伸筋です。
自分でも押圧できないことはないですが、反対側の手が疲れます。
リフレパシー整体なら、上半身コースに含めることができます。
もし、前腕を重点的にすることをご希望の場合、その旨をお申し付けください。
オイルを使った 通称「オイレパ」という前腕拘束改善&リラックスコースがあります。
ふくらはぎのケア
ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たすことで、血液は上半身へと循環し、血流が改善できます。
筋肉トレーニングをし機能改善を図ることもできますが、TPが発生していると、筋肉が固くなり、筋肉がつきにくくなります。
血流改善の重点TPになるのが、ヒラメ筋です。特に承山(しょうざん)はよく効きます。
静脈が豊富でポンプ機能に大きく関わります。
この筋肉が固いとポンプの機能を十分果たせません。
図示されているようなふくらはぎの痛みやかかとの痛み、腰の痛みを出します。
たとえ痛みが出ていなくても、TPが活性化している可能性があるので要注意です。
まずTPを沈静化させてから、トレーニングを行うとより効果的です。
ストレス対策のまとめ
ストレスに打ち勝つには、メンタル・フィジカル両方を整えなければいけません。
1、背面過緊張の解消
2、脳への血流ポンプの最大化
3、自律神経(星状神経節)への刺激を除去
4、副交感神経ON
5、副腎疲労を改善
6、各部位の拘束を解消する
リフレパシー整体は、広範囲に対応することができます。
スポーツ・レクレーション・メンタルヘルスなどを取り入れてもスッキリしないという方は、ぜひ一度リフレパシー整体をお試しください。
皆様の疲労・ストレスケアのお役に立てば幸いです。
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